2023/10/13 14:21

四季なりイチゴの育て方

■ バラ科 | Rosaceae
■ オランダイチゴ属 | Fragaria
■ 学名:Fragaria × ananassa Duchesne ex Rozier
■ 原産地:ヨーロッパ、アジア
■ 耐寒性多年草
■ 好光性種子(明るい場所で発芽する種子)
■ その他の名称:伊致寐姑、一比古、ワイルドストロベリー、ヘビイチゴなど


■発芽適温:15〜25℃
■生育適温:15〜25℃
■耐寒暑温度:0〜40℃




サンプル画像1. ボトルにお水を入れる

使わなくなったペットボトルや瓶の内側と飲み口をよく洗い、ボトルの上部の方まできれいなお水を入れてください。
 
【POINT】
●350ml~500mlサイズのボトルがおすすめです。
●ミネラルウォーターは腐りやすいので、水道水をご使用ください。
●軟水・硬水どちらでも栽培できます。

 

サンプル画像2. キットをセットする

キットをボトルの蓋を回しつけるように、しっかりとボトルにセットします。フィルターをよく水で湿らせてください。
 
【POINT】
●フィルターを水でよく湿らすことで、たね蒔き後に発芽しやすくなります。
●紙や布などでボトルにカバーをしましょう。ペットボトル内を遮光することにより、藻の発生を抑えることもができます。

 

サンプル画像3. たねを蒔く

フィルターの上にたねを10粒ほど蒔き、爪楊枝などを使って、たね同士が重ならないようにフィルターの中心から満面なく配置させます
 
【POINT】
●たねやフィルターを傷つけないよう、やさしく作業しましょう。
●余ったたねは、たねが発芽しなかった時のリベンジ用として、クリップやテープなどでたね袋を閉じ冷蔵庫に入れて保管しておきます。

 

サンプル画像4. サンドで覆土(ふくど)する

イチゴのたねは好光性種子なので、たねが隠れるか隠れないか程度に、うっすらとサンドを入れてください。
サンドを入れ終えたら、水滴をポタポタとゆっくりとたらし、サンド全体をまんべんなく湿らせてください。
サンドが水滴で動いてしまわないよう、やさしい水滴で全体的に湿らせるのがポイントです。

 
【POINT】
●イチゴのたねは好光性種子なので発芽に光が必要です、サンドをたねにかぶせすぎると発芽しずらいので、少しだけ入れましょう。
●サンドはたねの乾燥を防ぐ効果がありますが、入れすぎるとたねが発芽しても芽が出てくるまで時間がかかるので入れすぎNGです。
●食品用のラップをキットにかぶせ、ラップを輪ゴムで固定し、中心に爪楊枝などで穴をあけておくと、発芽までの期間に砂が乾かず、保湿と保温がされて発芽率が高まることがあります。たねが1つでも発芽したら、ラップはすぐに取り除きます。夏季は熱がこもるので、ラップはつけずに育ててください。
●《好光性の植物》種まき後は、窓辺などの光が当たりやすい場所に置き、発芽まで様子を見てあげてください。

 

サンプル画像5. 発芽する

イチゴは、約3~5週間後に発芽します。
発芽したら日当たりの良い窓辺や栽培ライトで十分に光を当ててください。
芽がたくさん発芽した場合は、2~3本を残し、他の芽は間引きましょう。

 
【POINT】
●発芽したら、枯れてしまわないように、すぐに芽に栽培ライトなどで光を当て、冷暖房の風が直接当たらない場所、風通しの良い場所などに置いて育ててください。
●上手に発芽させるには、なるべく適温の環境で栽培し、キットとボトルをなるべく動かさないようにしてください。 発芽するまでに動かしてしまうと、たねが動いてしまった事によるストレスで発芽しない場合があります。 水替えは発芽後から行うようにしてください。
●万が一、発芽しないときは余ったたねでリベンジしましょう◎

 

サンプル画像6. 本葉が出たら肥料をあげる

発芽すると双葉の後に本葉がはえます。 本葉がはえたら、キットをはずして水の中に付属のハイポネックス微粉肥料をあげてください。
肥料の分量は、水500mlに対してスプーンすりきり1~2杯を目安に水によく溶かしてください。

 
【POINT】
●本葉が出る前に肥料をあげたり、目安以上の肥料をあげると肥料過多で枯れることがありため、入れすぎに注意してください。
●肥料を溶かす際は、ボトルに少量の水を入れてから、肥料を入れて軽く振り、規定の水量をつぎ足すと、上手に混ぜられます。

 

サンプル画像7. 肥料と水をあげるタイミング

肥料は水を替えるタイミングで入れます。 葉が黄色く変化する時は肥料不足のサインであることがありますので、その時は肥料の分量を少し増やしてみてください。
反対に肥料が多すぎると、葉の色が黒に近い深緑色になりますので、その場合は肥料の量を減らしてください。

発芽後は1週間に1回を目安に、ボトルの中の水を入れ換えてください。
植物の生長とともに水の減りが早くなりますので、小まめに水を足してあげるのがコツです。
夏場など室内の気温が高く水が蒸発しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないように肥料を溶かした水をつぎ足してください。
水をつぎ足した場合でも1週間に1回、全ての水を捨ててから水替えを行うようにしてください。

 
【POINT】
●夏場など室内の気温が高く水が蒸散しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないようにまめにお水を入れ替えてください。
●水枯れは水分不足により植物が枯れてしまう現象で、ボトルの水が完全になくなると、植物は枯れてしまいます。また、根が水についていないと水分を吸えず、枯れてしまうのでご注意ください。
●水を入れ忘れてしまい元気がなくなった場合は、すぐに水を入れてください。その際、肥料は入れずに、水のみで様子を見ます。葉に元気が戻ってきたら、いつも通りの肥料を入れてください。

 

サンプル画像8. 日当たりの良い窓辺で育てる

植物は、光合成をすることで生長します。
とくに発芽直後に十分な光が必要ですが、お部屋の中で直射日光を当てるのは難しい場合は、栽培ライトをつかって育てることをおすすめします。

 
【POINT】
●直射日光が当たらない場所で育てると、光合成できずに枯れてしまいます。

 

サンプル画像9. 発芽から約1か月後

本葉が大きくなり、次々と新しい葉が出てきます。イチゴは生長がとくに遅く感じる植物ですが、真冬でも枯れない強い植物でもあります。
 
【POINT】
●ボトルの中に緑色の藻が発生した場合は、ボトルの中を洗剤などで良く洗い、根についた藻を手でやさしく揉むように落としてください。

 

サンプル画像10. 発芽から約2か月後

2か月を過ぎると、徐々に葉が多くなりイチゴらしくなってきます。
毎日気にかけていると、ちょっとした変化がわかるようになり、上手に育てることができます。

 
【POINT】
●葉っぱの裏に害虫はいないか、ボトルの中が藻で覆われていないかなど、マメにチェックするのがコツです。

 

11. 発芽から約4か月後

まだ花芽を付けませんが、株全体が大きくなってきます。
 
【POINT】
●葉っぱの裏に害虫はいないか、ボトルの中が藻で覆われていないかなど、マメにチェックするのがコツです。

 

12. 発芽から約6か月後

収穫まで時間がかかりますが、そんなSLOWなところが植物の醍醐味でもあります。
毎日気にかけていると、ちょっとした変化がわかるようになり、上手に育てることができます。

 
【POINT】
●葉っぱの裏に害虫はいないか、ボトルの中が藻で覆われていないかなど、マメにチェックするのがコツです。

 

サンプル画像13. 花が咲いたら人工授粉する

花が咲いたら、筆や指先で花を優しく揺らして人工授粉してください。
よく受粉することで、たくさん実をつけます。

 
【POINT】
●イチゴは虫媒花なので、本来は自然界でミツバチや蝶などの益虫が花の蜜を吸うときにおしべとめしべが受粉します。

 

サンプル画像14. 結実する

めしべに花粉がついて結実した実が膨らみます。
 
【POINT】
●肥料過多(肥料のあげすぎ)、日照不足、適温外の気温などが原因で、開花した後に花が落ちてしまうことがあります。

 

サンプル画像15. 収穫する

イチゴは、たね蒔き後約4か月~12か月で収穫できます。
イチゴの実は、花の先が指先くらいの大きさに膨らんで、真っ赤に色づいた頃が収穫のタイミングです。

 
【POINT】
●ヘタの少し上の部分をハサミで切って収穫しましょう。

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